「盆栽の本質」を調べて考えてみた

平安時代頃に中国の盆景が日本に渡り、室町時代に盆山(盆栽)に進化したといわれています。この変化に大きく影響を及ぼしているのは禅宗(特に臨済宗)です。
禅宗の教えでは、自然の美しさやシンプルさを尊重することが重要とされていました。盆栽は、自然の風景を小さな鉢の中に再現することで、禅の精神を具現化する手段となりました。禅僧たちは、盆栽を通じて瞑想や修行の一環として自然との一体感を深めたようです。
また同じ禅宗の背景で発展進化したのが、茶道です。茶道と盆栽(道)は大きく異なっているように一見感じますが、実はその本質は同一といっても過言ではありません。

このように禅宗、自然の背景と、現代に存在する盆栽の書籍の内容から、私なりに盆栽とはなにか、や盆栽作法を考えてみました。

■盆栽とは
・鉢と植物が美術的に調和がとれていること
・盆(鉢)上に自然の景色が描かれていること
・鉢の中で自然の摂理が繰り返されていること(を表現できていること)

■盆栽作法
(1) 正面があり、幹が見え前傾であること
(2) 流れがあること
(3) 頭がはっきりしていること
(4) 左右非対称であること
(5) 盆栽の樹形ルールに従っていること

さらに根張りが太く張っていることがより美しい姿となります。

盆栽とはの三つ目の「・鉢の中で自然の摂理が繰り返されていること」については生木植物でしか実際には適えられません。しかし「を表現できていること」を付け加えることで、アーティフィシャル(人工)な工芸盆栽でも成り立つのではないかと考え、工芸盆栽の展開を進めている次第です。

 

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